犬も歩けばスタンドバーで

もう17〜18年ほども昔のことでしょうか。
Totoro殿、二人の女性、私と4人で飲みに出かけました。
カウンター席に腰掛けた順は
左からMr.Totoro、私、Xさんと続き、Yさんが右端の壁際でした。
皆であれこれ楽しく話をしながら時間は過ぎました。

そのうちふっとお客様ひとりが、Totoro殿の左隣に座りました。
少し酔っている様子でした。
「う〜っ、おい、いいねぇ、両手にハナっ。」
Totoro殿に話しかけます。
「・・・・・・。」
Totoro殿は何か愛想良く答えていましたが
私の方は”中年のやっかみってのはイヤだな”と思いながら
聞こえてない振りをして同僚の二人と話を続けました。

「ほら、お宅のとなりのっ、いいねぇ。」
「・・・・・・。」

男はさらに続けます。
「あんた、この人を狙っとるじゃろ、わかる。」
「はぁ・・。」

店の女主人はついに助け舟を出しました。
「何いってんの。このひとは奥サンよ。」
「奥さんんっ??いーじゃないの、人妻だってさ。このごろはっ。ねっ?」
「だから、奥さんなの。」
「いーんだよ、いいねぇ。」

最後まで真実を理解することなく
千鳥足の紳士は帰って行きました。

誰か

まいど、ご贔屓ありがとうござんす。\r

あれは日曜日の夕方でやした。\r
Chinen殿にY君から電話がかかり\r
「あー・そ・び・ま・しょ。」\r

野郎二人して出かけた先は”○円ショップ”にござんす。\r
お買い物リストをお知らせ致しやす。\r
Chinnen殿 箸箱
Y君    お弁当箱、マグカップ

うるうる・・・。\r
親分が代わりに泣いてあげやしょー。\r
笑える、おっと失礼っ、侘しーお買い物じゃござんせんか。\r

春は除け 夏もあてなく白妙の 雪の見通し 天がうらめし\r

おや、力尽きてご返歌もままならぬとな。\r
誰かこの二人に愛の手をっっ。