さらば、ネコ車

夕べに降った雨が止んだようで、ほっと致しました。\r
今日はどうして日記が遅いの?
話せば長い事ながら、お読みくださいませ。\r

あれは先月のある雨の日でした。\r
朝一番でお客様のところへでかけたTotoro殿は
先様の社屋を出ると、急にお腹が空いてきました。\r

帰りにパン屋へ寄るつもりで会社へ電話を掛け\r
「はなこシャンも何か要りますか。」\r

こちらは待っているわたくし。\r
帰り道よね、もう戻るころ・・・・・・。\r
と思われたとき再び着信致しましたが\r
着信しただけですぐに通話は切れてしまいました。\r

こんなときの人間の感は凄いものです。\r
一抹どころかしっかりと不安が湧いてきたのでした。\r

ん・ん・ん?

三度のコールで事故だと知り、現場へ向かいました。\r
場所は近所なのに、傘とカメラを抱えて足さばきの悪いこと!!
その後は警察に保険屋さんに車屋サンと続いた”手続き”。\r

晴れて本日やって参りました。\r
“ネコ車”の名跡を継ぐのは力不足として”お籠”と称される奴が。\r

哀れ\”ネコ車”は荼毘に付されました。\r
どてっぱらに見事なパンチを食らっての複雑骨折。\r
手術も高額のため延命措置はならぬとの判断でございます。\r

お疲れ様でした、合掌。

♪Memory〜

巷では結婚記念日を祝うと聞き及びます。\r
銀婚式・金婚式以外にもあるという噂ではございますが
わたくしはこのあたり、とんと疎いのでございます。\r
これにはワケがあるのでございます。\r

一度目の記念日でございました。\r
世の倣いかと信じ、押入れの奥から取り出だしたる蝋燭。\r
挙式のときにいただいたものでございますが
今どきは「キャンドル」と申すのでごさいましたね
これに火を点し暫く眺めておりました。\r

このキャンドルは太くて、背が高いのでございます。\r
なかなかに燃え進んでは参りません。\r
それで”何が困るか”とお尋ねくださいますか。\r

はい、しっかり「メモリー」がついているのでございます。\r
25まであったと、ぼんやり覚えております。\r
今宵のうちに目盛りの「2」の直前まで進んでおかなければ
ならないと気づいたとき、運命は決まりましてございます。\r

毎年次の目盛りになるまで点すという辛抱は
到底できそうにないと悟った次第でございます。