プロフェッショナル

某国営放送局のアナウンサー。\r
伝統的に”鉄壁のしゃべり\”が売り物であったはずですね。\r

毎日見ている朝の番組中\r
「さっき・・・」と言ってしまって
「先ほど・・・」に言いなおすようなことは日常茶飯で
近頃は発音自体がクリアでないように思えるのは
わたくしの耳がいい加減なせいでしょうか。\r

例えば「近く」の「ち」の前に何か「ッ」のようなものが\r
聞こえてしまうのですよ。\r

夕べ、番組宣伝を兼ねて
落語家の舞台裏や指導の様子が放映されました。\r
ご覧になった方もおありでしょうか。\r
桂米朝師匠の独演会終了や弟子との関係、指導のエピソードなど
初めは寝転がっていたのが、つい正座してしまうほど
感銘を受ける内容でした。\r

酔っ払いを演じるのに肴の取り方で推移を表現するところ。\r
初めは箸を裏返して小皿に取り分け
やがて直箸になり、最後には手づかみで食べるようになります。\r
時間や酔い加減や、相手との人間関係が深まることまで
伝えることができます。\r

名人というものはどの分野でも共通なのです。\r
見識と信念、熱意と工夫。\r

観客には花を楽しむことに専念していただけるような
プロフェッショナルでありたいものですね。\r

んふ、たまには語りまス。