血液型 後編

当時幼稚園児だった姪っ子は
顔を真っ赤にして、何も言えないのでした。\r
悔しいその心根が表われている目や肩を見ると
慰める言葉も見つかりません。\r

5歳ぐらいでは、「昨日、今日、明日」、つまり\
時間の経過や日にちの感覚、そして人間関係が
やっと理解できる年頃と教えていただいた事があります。\r

「こいつ、ナーバスになってるんだよ。」\r
姪っ子の父は申します。\r

「そりゃ無理もないね。」\r
「幼稚園の手帳に書くところがあってね。」\r
「ふ〜ん。」\r

「あのね、お父さんのお父さん、あなたのおじいちゃんが『O型』だったの。」\r
「・・・・・。」\r

あれから年月は流れ、彼女は五年生になりました。\r
わかるかなぁ・・まだ無理かなぁ。\r
でもいいよね、お父さんそっくりだし!!