養成ギプス

それからどーした?
んふふ・・・今思い出しますね。\r

名実ともに「太っ腹」の所長のお陰で
一日は思う存分練習させていただきましたが\r
その後は毎日が雑用続きでございました。\r

ちょっとした合間に練習する日々が暫く続き
晴れて、入力を許可されたのでございます。\r
めでたし、めでたし!!

おいおい、そーじゃねぇでしょーっ。\r
「養成ギプス」はどーしたのさー。\r

そーでした。\r
さて、本格的な練習というのはいかがなるものか?
CRT、つまりモニタ、ディスプレイのことですね。\r
このブラウン管のコントラストを操作して
真っ暗にするのでございます。\r

其の上で、練習問題の文字を次々に叩いて参りますが
合っていよーが、違っていよーが目で見てもわかりません。\r

一抹ぢゃなくて、死ぬほど不安。\r
そこを辛抱して入力するのでございますよ。\r
ひととおり入力したら、「ベリファイ」というのがあります。\r
全く同じことを初めから入力いたします。\r

前回の入力と異なっていると電子音が鳴るのでございます。\r
「ピッ!」\r
で、もう一度入力します。\r
「ピッ!」\r
これで訂正されます。\r
一日中、このピッ!と格闘するのでございます。