怪談

熱に浮かされているような日々でございます。\r
皆様にはご健勝のことと、拝察申し上げます。\r

さて、ある会社での出来事でございます。\r
聞くところによりますと、納期の差し迫った仕事のため\r
彼は残業を余儀なくされたのでございました。\r

夜も更けてお腹が空いてまいります。\r
人としては当然でございます。\r
近所のコンビニエンスストアでお結びを購入
さぁ・・と一口頬ばったところへ

「ガチャリ」とドアが開きました。\r

心臓が口から飛び出そうになったのですが
必死にこらえたのが功を奏し
米粒が1〜2個こぼれたところでとどまりました。\r

米粒が散らないように細心の注意を払いながら\r
ドアの方を左目で見やりますと、そこに立っているのは
さきほど仕事を終えて帰宅したはずの上司の姿でございます。\r

「あ、あの・・・・。」