敗北の上塗り

『雪女』のその後でございます。\r
大体、高校生の文化祭で予算があろうハズはございません。\r
クラスルームでなんのかんのと議論の末に
白い着物とファンデーションを借りて参りました。\r

友人の母の私物でございます。\r
ファンデーションは2色、グリーンと肌色。\r
これ以外の、お面・扮装・特殊メイクは全くなし。\r

わたくし、こんなときに渋々・・なんてことのない厄介な性分。\r
ウケたい!!ウケなくっちゃ!!
の一念で考えるのでございます。\r

ポッチャリしているので全身が丸見えにならないよーにしなくっちゃ。\r
(肥満の『雪女』も『つう』もござらぬよ)
スゴミをださなくっちゃ。\r
(ライトを下から当ててはどーかしら)
とにかく白くなくっちゃいけないのよね。\r
(ファンデーションはしっかりの厚塗りね)

その甲斐あって、ウケました。\r
「よかったよーっ。」\r
「来場者も『よかった』って言ってた。」\r
「そーだよねっ、なんたって髪がすっごーく長いし♪」\r
成功を喜ぶ皆を見ているうちに
だんだん複雑な気分になって参りました。\r

「よかったんだ・・・よ・ね?」(ねえ、アタシの名誉はどーなるの)