夕暮れ時はさびしそう

長屋の窓から夕空が見えます。\r
オレンジ色の、ミルフィーユさながら二層になっている\r
いわし雲の上の段に太陽が隠れようとしています。\r

この美しさは、この瞬間だけのもの。\r
逃さないように急いでシャッターを押しましょう。\r

もう一時間もすれば、あたりは闇に包まれるでしょう。\r
冬の日の束の間の輝きは、惜しんでも戻らぬ過ぎた昔のように
確実にその光の色を変えていきます。\r

画像は胸のフォルダに、しっかり収めました。\r
群青色の切なさに包まれる前に。

花嫁

おはようございます。\r

さきほど広島駅の新幹線口にあるミニヨンで
コーヒーとチリドッグを胃袋に収めました。\r

朝っぱらから福沢諭吉さまを手渡し\r
レジのおばち・・もとい昔お嬢様にヒンシュクをかいました。\r

その帰り道、右前方に特別車両を発見。\r
天井のボンボリ部分だけがコブのようになっているタクシーです。\r

「お嫁サンダ。」\r

Totoro殿がこう言ってそろそろと近づけると
後部座席の左側に『綿帽子』が見えています。\r

こんなとき顔を拝見したくなるのが人情というもの。\r
失礼にも振りかえってまで、まじまじと見てしまいました。\r

・・・それなりに美しゅうござました。