さくらだより 二

続いての快晴でございます。\r

一夜明けて「水曜日」は、確か曇り空でございました。\r
あの日はなぜか朝早くに仕事が集中し\r
ほっと息をついたのが11時ごろでございます。\r

「ねぇ、なんだかお腹空かない?」\r
「そうなんですよね。」\r
「どうして今日に限ってこんなにグーグー言ってるんだろう。」\r
「おかしいですよね。」\r

到来物をこんなに心待ちにしたことがありましょうや。\r
ああ、「水了軒」の「八角弁当」!!
昆布巻きの結び目が噛み切れないほどに固いという、あのお弁当。\r
時計を見れば、11時30分。\r

・・・もう少しの辛抱。\r

やがてドアをノックする音が聞こえたのでございます。\r
「はい。」\r
「お弁当の宅配に参りましたっ!!」

さくらだより 一

桜が見頃でございます。\r

市中は風があって、お花見をするには少し肌寒いのが\r
惜しいことでございます。\r
ただ、雪のちらつく地域もあると知れば、そう贅沢も申せませぬ。\r

先日、朝一番に着信したメールの題名が「明日の水曜日」。\r
「血の日曜日」でも「魔の金曜日」でもないこのタイトル。\r

・・・もしや。\r

しばし目を凝らし、差出人が既知のお方であると判ったときは
安堵に胸をなで下ろしたものでございます。\r

内容をよく読んでみますと
結論としては「あらま」の一言でございます。\r
「花の方でお弁当を抱えて西へ下って来る」という
前代未聞の朗報でございました。\r

・・・これはエイプリルフールとて冗談ではござらぬか。\r

殿中は待つ楽しみで、浮き浮きとした気分の一日が過ぎたのでございました。