お見立て致します

今朝信号待ちをしてゐるとき、ひとりの男性に気付きましたが\r
年の頃は40代後半と思しきものの、顔なくば「おぢさん」とは判らぬご様子。\r
この方、傘を差してゐる手に何やらお持ちでした。\r
それはなんと、懐かしい「単語カード」なのでございました。\r

一枚捲って、ブツブツ唱えてゐるやうな感じが致します。\r
いったい何を覚えようとなさってゐるのかしら??

他人事ながら、気になるのが人情といふもの。\r
近寄って覗きたい衝動を抑えながら眺めてゐるほどに
信号は変はり、かのお人は早足で歩いて行って仕舞はれました。\r

しかし手でめくるタイプとは旧式なこと。\r
力を入れて握ると、カチャンと自動にめくれるの有りましたよね。\r
スピード時代ですもん、「ハイテク」を利用いたしましょーよっ!!

覚える以前に、カードに書くのが面倒な「横着流派」のわたくしですので
お道具の善し悪しを言う資格は無いんでございますけど。

りぼん

待ちに待っていたように感じられた雨です。\r
心に染み通るのは、乾いているわたくしだけでしょうか。\r

今朝、「りぼん」についての記事を新聞で見つけました。\r
本来は「帯状のもの」を指すのであって、結んであるのは「ボウ」。\r
もともと男性の使用するものだったらしく
「りぼんの騎士」というのは至極妥当だというのが感慨深い話でした。\r

勇気の印として与えられたところから\r
「ブルーリボンを戴く」というのは誉れなのですね。\r

ところで学生のころ、リボンを愛用していました。\r
ポニーテールには地模様のある黒や紺の幅広のもの。\r
お下げには小さめで、光沢のある水色を結ぶのがお気に入りでした。\r

修学旅行先の駅のホームで並んでいるときに片方だけ落としてしまい\r
意気消沈のまま帰ってきた思い出があります。\r

そういえば、お下げ髪は近頃見かけませんね。\r
美しい髪をした、少女だけに許されるスタイルです。\r
こんなことに郷愁を覚えるのは、時代遅れなのでしょうか。