文化果つるところ

さて、その奥の机やコンピュータが外から丸見えなことを\
やはり気にしていたらしいと判る日が来ました。\r

ある日、ショーウィンドーは半分以上が黒いもので被われました。\r
ポリエチレンでできたゴミ袋を「背開き」に切り開いて
内側からテープで貼り付けてあったのでした。\r

余計に人目をひくようになったとしても\
自分からは他人の視線が見えなくなったことが救いなのでしょうか。\r

あれから幾星霜・・・言い過ぎですが・・・数ヶ月以上\
「ブラインド」も「カーテン」も手製シートと比べられて
コストパフォーマンスにおいて勝ち目はないのが明かなようです。

世にも奇妙な物語

それが突然、というのはこちらの都合で言うことですが
と言うのも実際には、商談は以前から行われていたはずですから。\r

けれども傍目にはいきなりとしか映らないものです。\r

ある日のこと、ショールームに車両があります。\r
しかし、一台だけで、ピカピカじゃないどころか\r
どこかくたびれたような「バン」の後ろ姿がありました。\r

世間にお尻を向けたショーウィンドーなど
決して許される代物ではなく\r
玄関のドアに書かれた社名の白い文字からも\r
もっとサイズの小さな物の商いをしている会社と想像されます。\r

普通ならば「受付」か「踊場」と呼ぶのが相応しいような
足を踏み入れてすぐの、入り口近くの御影石の床の上に
世間に背を向けた「商用車」が停められているのでした。\r

そして、その奥には机やコンピュータが備えてありました。