おしゃれ心を理解してっ

ぶらりとするのに土曜日はピッタリです。
目的もなく独りで歩くのも、なかなかいいですよね。

デパートでは髪飾りのコーナーに、よく立ち寄ります。
第一に見るのはエクステンション。
髪をひとまとめに出来そうなお助け物などを見つけて
どうやって使うのか教わったりします。

と、そのときご婦人が二人声をかけてこられました。

「あの、ね、薄くなって、割れるので」

頭頂部を中心に確かに寂しげに感じられます。
部分カツラは持っているけど大変だし
あれこれ試したけどうまくいかないで困っていると。

店員さんは人柄がよろしいようで
「あまり気にしないで、傍目からは気にならないものですよ」
などと慰め口調で申し上げている様子。

お客様が帰られた後で、店員さんは私におっしゃいます。
「ところで貴女はなぜ付け髪が必要なのですか?」
「白髪が伸びて美容院へ行く暇がないときに」

「・・・完璧主義なのですね?」
「いえ、20年前の自分がライバルなのです」<>wt.gif<><><>

不幸中の幸い

二つ持っている手提げは、右手にノートパソコン
左側にはデジカメキットと携帯電話と12桁表示の電卓。
ポケットには鍵の束。

カネメのモノではあるけど、金はなし、です。
いつもの小さなバッグの、影も形も見あたりませんので。

津波のように押し寄せてくる、もしや、もしやに
 ♪もしや、もしやに
 ♪ひっか〜ぁぁぁ ああさぁぁれぇてぇぇぇ

ペンペン!!

自分の歩みを亀のごとくに感じながらビルを目指します。
ドアを開けて、右手に目をやると
  あった、あった〜!!

黒いハンドバッグ!!
中には札入れと小銭入れがありました。

文無しで電車に乗ろうとしてたのよね、あたしって。

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