夜の会話

シャンプーのCMは印象に残るものが多いと思いませんか。
あら、わたくしだけ?
見事なブロンドを横たわっている猫の下から引き出す情景をご記憶でしょうか。

彼女は長い長い髪を、眠っている猫を起こさないようにそぉっと引っ張ります。
猫はそのままスヤスヤと眠り続けます。
なめらかですべりが良いことをアピールしたいのです。

この猫、鈍いんぢゃない。
死んでいるのさ。

えっ、死んでるの。

ぐうたら眠りこけているなんて、猫族に非ずよ。
死んでるのっ。

そんなわけな〜い。
だから、死んでるのっ。

笑いこけました。

夕べ夫が実家へ電話をかけました。
一週間前の墓参りの時には会えなかったので
電話の一つでも、と考えたのでしょう。

そしてとんでもない事態になっている、と判ったのでした。

バテ気味なので病院へ行った姑
「ついでに全部検査しましょう」ということで内視鏡検査を受けたら
ポリープが見つかり切除。

返す刀で腸の内壁に傷をつけられ、傷を縫われたのでした。

病院とのやりとりや一部始終を知っている義姉は
「事故だ、癌ではない」と言うのですが
当人はこの出来事で「自分は大腸癌だ」と思いこんでしまっている様子です。

息子は時間をやりくりして見舞いに行きました。

こんなとき普通、どういう慰めをするものだか
世間の皆様に問うてみたいところです。

「このまま死んだらかっこ悪いデショ。縫った傷を治してからにしようよ♪」
と孝行息子は言いましたとさ。

「それもそうだね」と患者は納得したとか。
あやや〜っ。