
毎度おなじみキマグレ夫婦の夕暮れ時
さぁ、扇子片手に「一龍斎貞水」さんになりきりお進み下さい。
帰宅が遅いときとそうでないときでは、寄るスーパーマーケットも異なります、ベン。
残業続きともなれば、24時間営業のところへ通うキマグレ夫婦、ベベンベン。
2週間ほどご無沙汰のお気に入りの店へ行き、レジに並んで「ハタ」と気づいた女房のはなこ。
いつもならバッグを手にしているが、そのとき右手に握りしめているのは財布ばかり。
「会員カードはお持ちでしょうか」
それは車に置いてきた、カバンのポケットにある黄色に緑のおふだ。
取りに行くのも面倒なれば、ポイントの累計は翌日との約束をとりつけました。
疲れてんねんなぁ・・・・。
そそくさと袋詰めをした夫は籠を置き、左手の怪談、いや、階段に向かって歩きます。
屋上の駐車場につながる階段が何段有るのか、未だ数えたことはなし。
すました足取りで前を行く後ろ姿に思い出したは重大事っ!!!
急いで駆け寄り上着の袖を引いてかけた言葉は、なんと!!
「ねっ、車はこっち!!一階の駐車場よっ」
