播磨屋さん

階段を登るとそこは踊り場であった。

数メートル先にドアがあり、先を行く夫はノブに手を掛け、言う。
「播磨屋さんから電話ない?」

はて、はりまや?
♪ぼんさ〜ん、かんざし買うを見た・・・いやこれは「播磨屋橋」

後から黙って階段を登っていく妻に夫は続けて言う。
「ほら、鍵」

はい、それがカギざんす!
「おお゛〜っ、印傅屋の岩田屋さんね」

それは広島市内の繁華街にある鞄の専門店で
日曜日にキーホルダーを注文したのでした。

ちょっと前から気に入ってる「印傅屋」の商品を置いているのがここです。
「そうか、播磨屋さんかと思った」
はいはい。