続 てぇへんだ

江波山の秘密の場所

おたなでどしたって?

へい、即日配送の札がかかった洗い桶を見つけやして・・・。
おっと、長くなっちゃいけねぇ。
いつもの調子に戻るってことにしやす。

・・・店の名はK、ちょっと前にテレビを買ったところなの。
洗濯機の売り場にいた係の人を呼び留めてこう言ったワ。
これ午後3時までなら即日配達、ってことは明日なら届けてもらえるかしら。

「もう出荷締め切りしてるんで、聞いてきます」(そーね、ご苦労さん)
「明後日以降になります」

ちょっとね、急ぐんだけど、すぐいただけるものはどれかしら。

「地域はどこですか、聞いてきます」(ごめんなさいね、何度も)
「在庫がありません、いつ要りますか」(あら、明日とかすぐっていうの、他の言葉が見つからないし)

がっかりしてエスカレーターを下りながら思い出しましたワ。
そういえばあのとき、保証書に名前を書くカウンターで最初に聞かれたこと。\

「お持ち帰りですか」

てぇへんだ

ゆんべ電気式洗い桶に異変が起きやして。

どれって?
よーく聞いておくんなすった、旦那。
自慢の、桶ふたっつの、ポンコツでさぁ。
1978年の秋に買ってきたって、あれでござんすよ。

おや、生まれる前ですかい。
嘘はいけねぇよ、なんとかの始まりだよ、ご新造さん。

脱水桶が回らねぇんで・・・ちょいと首のほうを動かしたんですがね。
これがピクリともしねぇ。

へい、相方は余裕で。
二回ほど直したって腕に覚えがあったせいか、そいつはアッシにはわからねぇが
日も暮れた頃におっとり刀で様子を見た次第でして。

・・・ひっくりけぇして。

裏っかわを見るってぇと、特に外れたり切れたりしたものはねぇ。
水を入れて洗い物をする桶の側は病んでいねぇ。
絞りの側の肝腎なところに何かあったってことは明白でさぁ。

口にしたくねぇ答えが出てるんで。

とっぷり暮れては居たが、こっちだって途方に暮れてらぁ。
急いで車を牽いて、おたなを訪ねたんで。