錦川清流線 〜2006〜

下り列車
錦川清流線

カメラを抱えていると、気軽に声をかけてくれるようです。
スーツや大袈裟な鞄、俗悪とは縁の遠い「いでたち」ならではでしょう。
それにきっと、緊張の解けている雰囲気も伝わるのですね。

例えば猫車を押してきた地元のおじさんとの
「ビデオを撮りんさるかいの」、で始まったやりとり。

息子が広島市のとある病院に勤務していると告げ
山里での生活は、自然との闘いだと教えてくれます。

景勝地にも人の暮らしがある。
当たり前のことにあらためて気づきます。

何度も訪れた場所なのに思いつかなかった、絶好のポイントを教えてくれた同好の士。
三脚を肩に次の被写体を追いかける熱意を語ってくれました。

ハンティング帽のおしゃれな老紳士。
「うまくいきましたか」と手を振ります。

こんな風に、一日が過ぎて行きました。

さて、戻ってから出来具合を確かめていると夫が聞きます。
「ねぇ、これ狙ったの?」
見ると緑色の列車前面の、窓ガラスにも桜が写っています。

こんな神業、偶然に決まっています。
最高のお土産を貰った日でした。

皆さん、ありがとう!!