香り幻想曲

海のあなたの遙けき国へ
いつも夢路の波枕

上田敏「海潮音」で気分が少し晴れました。
皆様も文学の香りに浸っていただけたのではないかしら。

さて、香りといえば夕方から呉にでかけた道中のこと。
お腹の空いたMr.TOTOROは、あ、いや、わたくしもですが
「焼けたソースの匂い」の幻想に悩まされるようになりました。

おい、お好み焼き食べたくなった!!
そうねっ、どこかで食べましょうね。

どこかでって、時間無いよ。
帰りに決まってるでしょっ、約束の時刻まであと15分もないのにどーすんのさ。
だよね、だよね、でもね。

「でも」って?
たこ焼きでもいーかな。

呉市の本通り近くに屋台が並んでいるのを見て回りましたが
あるのはラーメンの提灯ばかり。

こんなときに車のナビゲーターは意味が無く
右往左往しているうちに目的地の反対方向へ出てしまい
大回りして駐車場にたどり着いたときは、残りは3分間でありました。

腹ごしらえをして出陣、の夢は破れました。

ま、行ってくる。
はい、待ってるから。

駐車場で待つこと10分ほどで作業終了。
お好み焼きは近くに見つかりました。

ところが、これがマズイ、塩辛い、胡椒の入れすぎ。
一番良かったのが高級な割り箸。
という、値段の割に合わないおはなし。

悔し〜っ。

え、文学はどしたって。
「並の」枕です。