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殿中より徒歩(かち)にて少しばかり東南に赴き
橋を渡れば町一番の十字路に出会ふ。

その手前、富くじの売り場あり。

目立つやうに、窓口に向かひて左に書き出したる文字
通り道なれど常は見過ごしてをり。

或る日、何気なく見つる。

「ミニロト1,666万円」
この窓口より出たものといふ告知、読めり。

暫し、頭を揺する。

首を前後左右に振れども得心せず、殿中に戻りて問ふ。
「ミニロト」とは如何なる仕組みにて購ふか。

美しき花のその正体を知りぬ。