
無理を通せば道理が引っ込む。
今日のところは引き返しますか、ね。
と、消沈ぎみに外へ出ると階段がありまして、先を追います。
視線の行き着くところは、どうやら二階のようで。
やった、やった♪
ウキウキしながら足を運び、半開きの入り口からカウンターを覗きます。
「本日受付終了」の文字が威厳と共に迫って参りました。
終了って、9時過ぎたばかりよん。
もしやと背後のドアを確認すると、診療開始は9時30分。
なんだっ、早かったのか。
あのぉ〜っ、ちょっと宜しいでしょうか。
よそ行きの声で尋ねてみると、丁寧ながらきっぱりとしたお断り。
予約で一杯?
わかるけど、なんとかなりませんこと?
急患でないとダメなのね。
じゃ、アタシ重症、ご飯食べられません。
時間かかるの、ワタシダイジョーブネ。
午前中覚悟してきやしたぜ、ご新造さん。
拝み倒してやっと診て貰いました。
なんと、懇切説明、診療明快。
さっ、繰り返して、滑舌よくなりまして?
はっはっは!!!
