
正月明けに、棚がガランとしているのに気づきました。
二、三日してどこの店でも納豆が無いとわかったとき
疑惑は確認へと変わったのでした。
どこかの情報番組!!
一週間ほどした頃、昼休みにそのことが話題になり
サイトで放送内容を見ると写真が載っています。
「これ、すごく違い過ぎない?」
「あら、親分、この『前』と『後』は別人のようですね」
「うっ、納豆は苦手」
「そんなの、あり得ない」
四人の女達は異口同音。
揃って訝しく思ったのでした。
それから数日後。
「ね、インチキだったようね」
「あら、いつワカッタんですか」
「昨日の朝刊で見ましたよ」
「なんだかね〜」
「親分、やっと納豆が買えますね」

