瀬戸田の春

瀬戸田の、平山郁夫美術館の近くに柑橘類の直売所があります。

少し前にいただいた新種の果実があまりに美味しかったので
店先でそのことを伝えると、あれこれ見せてくれました。

「はるみ」かい?

いや、ちょっと違う。

出盛りの黄色い「はるか」を売りたい様子なのはわかっていましたが
遠くまで出かけてきた動機のひとつを、満足させずにいられましょうか。

伊予柑みたいに大きくて、ね。
はるみのように甘くて、ね。 

ああ、「せとか」だね。
というと、店主はテントの奥からゴロゴロと5つ6つを抱えて来ました。

間違いない!!

夜になってスーパーへ買い物に行くと
「せとか」が2個1パックになって売られていました。
値段は安いけれど小振りで軽いのを見て
瀬戸田の店主の誠実さに感謝しました。