ワイルドストロベリーの不思議

長いのと、丸いのと二種類の実が成ります。

ずんぐりとして色の濃いほうが、味も香りも佳い気がしています。

どうしてこんな風になるのか

買った株が違うのかしら、と振り返ってみますけれど
心あたりがなくて、毎年思ってはまた忘れます。

今まさに、野鳥と競争。

熟すのを待っていると、囓られて形が歪になってしまいます。

もっと一度にたくさん収穫できたら、と、これも繰り返し思います。 
ケチなことを言わずにたんと分けてあげますのに。

棚から長く垂れ下がるのも麗しいのですが
この季節、山で見かけるこのような藤はいかがでしょう。

なんと涼やかではありませんか。

マメ科フジ属はフジとヤマフジの二種類があるらしく

蔓が右巻きで花房が長いのがフジ
蔓が左巻きで花房が短いのがヤマフジ、とのこと。

さて、藤を多く見かけるということは手入れのされていない山林だ
と聞けば考えてしまいますね。

昔は藤の蔓で工芸品をつくったり
育てたい木の邪魔になる場合に刈り取っていたので
こういう風景はそうそう見られなかった、と。

話は変わりますが、藤のつく名字は先祖が藤原氏だと言っている人が多いようです。

しかし、中臣鎌足が賜った氏性「藤原朝臣」がその始まりであって
鎌倉時代以降は、その子孫が藤原と名乗っていないという調べもあります。

では、現代の藤原さんは藤原氏ではないということになりますが
いったいどこから湧いてきたものか。

そんな細かいこと気にするな?

はあ、ごもっともです。

藤には白花もあります。

それでも「藤色」と言われて白を想う人はいないのですから。