瀬戸田夏祭り

 今年は墓参りが遅れた。

 盆でなくてもかまわない、行けるときが出来るとき。
 呉の墓所の近くまでは車で一時間の距離であるが、この暑さである。
 山道を上るのが「行」と毎度感じていた。
 今年は更なる思いである。

 ふらりと立ち寄ったカメラ店で出物があり、夫用に三脚を購入した。
 これまでは雲台の取り付け付近が甘くふらつきがあった。
 撮影中に「ガクン」とうなだれるので困っていたのである。


 ほっ とすると腹が空く。

 
 竹原の老舗「藤井酒造」内に、
 蔵の一部を利用した「たにざき」というそば屋があるのを思い出した。

 猪口、ぐい飲みが用意されている店内。

 今日は眺めるだけで恨めしい口ぶりだが、解決方法はない。
 車一台、おとなふたり、免許証は一枚だけである。

 メニューに「たざる」というのを見つけた。

 ざるが650円で900円のそれは何だろう。
 注文するのは天ざるセットととろろそばと決めているのに
  好奇心から尋ねてみる。

 答えは「大ざる」。

 珍道中は続く。