
先週末のぐずぐずした天候と打って変わって
晴れ晴れとした空でした。
紅葉には少し時期が早いようで、山ではなく名所旧跡を訪ねる旅。
元旦に訪れたのが初めてで、今回が二度目の柳井です。
落ち着いた軒並みの、何件かは店が開いています。
せっかくの土曜日。
もう少し商売気があっても良さそうなものの
のんびりした風情が魅力のひとつなのかも知れません。
さて、ここは不思議な造りで、一件で二つの商いをしているのです。
写っていない右半分は流行のパワーストーンを売っており
唯一、小京都とは意趣の異なる世界でした。
いつもなら亀を買うのですが混雑していたので諦めて
焼きたてのおせんべいをかじりながら歩きました。
一日一万歩を目標の夫は、腰に黍団子ならぬ万歩計をつけています。
「ここを行くと国木田独歩の資料館だけど、どうする?」
「蝋梅を見たところよねぇ」
「一度見たから、よしにするか」
「そうねぇ、ちょっと寄ったくらいでは歩数は増えないでしょうよ」
「五十歩百歩デショ」
先に茶臼山古墳を歩き回って疲れているからか
なるべく歩く、の志が怪しくなっているのがその会話に滲んできました。
夜になって、歩数を確認すると六千歩余り。
やはり。

