余韻

急に思い立って、16時30分の船で似島に渡った。
潮が少しずつ引くのを眺めながら、落日を待った。

シャッター音の連続が一時間余り。
彼岸の夕暮れは、静かな興奮のうちに過ぎていった。

白花曼珠沙華

農家の庭先に、ついでのように植えられていたが
美しさに目を留め、車を停めた。

丁度、当家のご婦人らしき人が居合わせたので
挨拶をして撮らせてもらった。

「何事かと思いましたよ・・・」

珍しくもないという思いであったろう。
それにしても白はなんと華やかなことか。