
運転をしない者にとっては、スペアタイヤが間に合わせであるのがとても不思議なのだが
タイヤの厚みや重さを考えると、トランクが小さいから無理だと言うのだ。
当初は釘かと思われていたが、タイヤに食い込んでいたのは石のようなものだった。
このままでは高速道路は走れないし、岡山に知り合いは居ない。
幸い、メーカーのサービスセンターが探してくれたメンテナンス可能な店舗で
修理・点検してもらえることになった。
倉敷の技術者が、石を取って裏側からきちんと手当てしてくれたのであった。
こんなときにはゆっくり走ろうと決めて、広島に戻ったのは午後10時を過ぎていた。
翌日の夕方、いつものディーラーで再点検を受けたところ
とてもここではできないような素晴らしい手当てで驚きました、ということであった。
もしタイヤ交換ということになれば実は大変な出費のはずだった
と、知ったのはそのあとのことである。
この車種はタイヤの前輪と後輪は大きさが違うのが装備されていて
ローテーションをして使用することが出来ない。
たかが石ころのために、4本全とっかえするはめになるところであったが
お陰で助かったと胸をなでおろしたのである。
それにつけても、鏃のような石片であった。
