
また寒くなって、この季節はもうお仕舞いと決めた長袖の下着
通称ババシャツを昨日はまた出してきて着ました。
ひな祭りの頃は時にこういうことがありますね。
霰じゃなくて霙がたんと降りましたよ。
降った、といえば突然の災難。
土曜日、二月最後の二十八日のことでした。
ふとんの中にぐずくず居ると、夫が声をかけてきます。
「ねぇ、ちょっと手伝ってぇ」
コーヒー豆を挽こうとして、押さえる左手に力が入らないというのです。
見ると、サロンパス様の白いものが甲と手首に一枚ずつの、計二枚貼られています。
どうしたのか尋ねると、駐車場で転んだとの返事。
早起きをして愛車のメンテナンス中に、自分で蒔いた種、いえ
自分で蒔いた水に足を滑らせて、体を支えようとついた手を痛めたようです。
折れているんじゃないかと言って病院へ行くよう勧めますが
痛みはひどくはないし、手は動かせるから捻挫だと言い張るのでした。
朝食のあと、ソファに腰掛けてテレビを観ているうち
だんだん事は進み、ついに起きていることの重大さに、本人が気づきました。
指が氷のように冷たくなり、動かせなくなっていたのでした。
急いで整形外科で診てもらい、上腕から甲までのギプスを装着した姿で四日目の夕べ
やっと自分一人で風呂に入れるようになり、少し気が楽になったようです。
さて、手首の怪我の具合ですが
外側の端が折れて飛び、内側は、ずれていました。
血管が傷つき神経が圧迫されていたのを正しい位置に固定してもらい
指や手の甲の腫れはあっても指先が動かせるようになりました。
とはいっても片手ですべての事を行うのは大変です。
左腕は90度固定ですから、電話をしながらキーボードが使えないし
眼鏡のかけ外し、鼻水をかむのもギプス装着の左腕は
丁度良いところからかなり離れてしまうので役に立たないのです。
傷が治ったら次は、ゆがみがどんどん酷くなる眼鏡の修理が待っています。
