渋滞

 ほんとうに久しぶりに
駐車場で行列に加わりました。

 路上の炎天下ではなく、地下であったとはいえ
外気は33°Cとあればエアコンをつけっぱなし
燃料が心配になり途中で何度かエンジンをOFF。

 ここでガス欠になったらどうしよう!!

 通路は一車線、後続はどれほど長いのか知れません。
いざとなれば燃料を運んで貰うにしろ
待っている間、長蛇の列に並ぶ皆様方には大変なご迷惑になります。

 ガソリン入れておけばよかったかな〜。

 ・・・盆休みの間は遠出しないと考えて控えていたし
 それに、運んでもらうとか言って
 法的には大丈夫なんだろうか、とか
 いやいや、実はこんなときのために
 施設内に用意があるのかも、とか・・・

 エンジンを切ってしまうと音楽も聴けないので
紛らわすのにしゃべりっぱなしなのですが
車内の温度上昇につれてヒートアップしてきます。
 
 あるとき、列の歩みがピタッと止まりました。
待つこと十分ほどでぞろぞろと一台分前へ移動。
ややや、6台は前にいますから計算上はあと一時間です。
すでに一時間近く経ってます。

気分は絶望的。

 「いち抜けた」ってできないんですよね。
水を持っているのは幸いだよね、そうだね。

 ん、人が・・・。
青い服の女性が通路を歩いてくる!!
いや、速足です。
少し間をおいて、さらにベージュの帽子がやってきました。
なんで急いでいるの?

 脱出の必要があるなら早めにアナウンスしてよぉ。
パニック映画を地で行くのは勘弁してよぉ。
二人の女性は、行列がゆるく左へカーブしている先に
吸い込まれるように消えました。

 行列がゆるゆると進み始め
めでたくシャレオの地下駐車場に預けられたのは
それから30分かかっていたかどうか。

 その二人は戻ってはきませんでした。