写真は「夕顔」の芽です。
小指の先ほどもある大きな種でした。
「夕顔」とは定着している別名で、実はヒルガオ科夜顔である、というのは知れ渡っています。
ユウガオはウリ科で、干瓢の原料。
それでも尚「夕顔」が相応しいと思えます。
花の姿を知るより前に、源氏物語のイメージで記憶されがちなせいでしょうか。
それとも「罪深い人」という花言葉に表されるように
大きく白い花が、華やかでいてどこか寂し気な風情だからでしょうか。
芽吹くまで3ヶ月余、これを長いと感じるのは
何でも3分でできあがるような気がしている私たちの時間感覚に他なりません。
人間の思惑はどこ吹く風、しっかり生きています。
