狼狽

ハンドバッグを見つけた私は心も軽く\r
駐車している車のドアに手をかけました。\r

「おい、ビックリしたぞ。」\r
「あら。」\r

「メール送っただろう。」\r
「うふふ。ハートだったでしょ。」\r

「それが、最初な、『ない』のタイトルを読んだよ。」\r
「えっ?」\r
「すごく考えた。あそことここと連絡して、こりゃー大変だと。」\r

「で、よく見たら。」\r
「うふふ。」\r
「前回に来てたメールだった。」\r

夫は一週間前に着信していたメールのタイトルを読んでいたのでした。\r
ゴ・ク・ロ・ウさん!!\r

ぢゃなかった、ごめんね。