元旦でも働く人を知っている。\r
わたくしのことではない。\r
60余人の従業員をかかえた、ある企業の社長のことである。\r
ある日、顔が紅潮しているのを従業員に指摘され、体調不良に気づいた。\r
熱があろうと風邪をひこうと、気づかぬくらいの忙しさなのである。\r
多くの良心的な経営者は似たようなものである。\r
しかし激務であっても、休暇は取れない。\r
休日の数と、最低賃金の両方を法律に従って営業すると
あふれた仕事は放置されるか「ただ働き」してこなすのか。\r
わたくしも、ゆっくりできるのは棺桶の中なのかもしれない。
