贈るもの

さてさて、目出度くご卒業の皆様\r
ご家族の方々おめでとうございます。\r

そしてお疲れ様でした。\r

巣立つ我が子へのはなむけとして
何を贈られましたでしょうか。\r

以前に書いたのですが、わたくしは子供の頃\r
交通事故に遭いました。\r

その後独りで車道を歩けなくなり\
渡るときはかならず大人に見ていて貰う、という日が続きました。\r

ある夜、父が煙草を買ってくるよう「おつかい」を命じました。\r
6歳の娘は、夜遅いのと渡れないのとですごすご戻ってきました。\r

何度かそれを繰り返したあと
「できない」と、泣きべそ模様になって訴えると
「行ってこいっっ!!」\r
(ここで星飛雄馬の父を思い出した方います??)
と厳命が飛んだのでした。\r

意を決して煙草屋の窓口まで走り、娘は使命を果たしました。\r
このとき父親は30歳。\r

困難に直面すると娘はそのことを思い出すのです。